【スペイン語】直接話法・間接話法の使い方|時制の一致・人称・時間表現を例文で解説

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「彼は『明日行く』と言った」をスペイン語にするとき、言った内容をそのまま引用するのか、自分の文として言い直すのかで形が変わります。

この文法は、日本語では直接話法(ちょくせつわほう)/間接話法(かんせつわほう)と呼びます。スペイン語では estilo directo/estilo indirecto。estilo indirecto informativo は、発言や情報を伝えるタイプの間接話法を指す言い方です。

この記事では、B1でまず必要な時制のずれ・人称・今日/明日などの言い換えを、会話で使える例文と一緒に整理します。

まず結論:引用なら直接話法、言い直すなら間接話法

種類 形 例
直接話法
estilo directo
発言を「 」の中にそのまま入れる María comentó: «Estoy cansada».
マリアは「疲れている」と話した。
間接話法
estilo indirecto
que を使い、伝える人の立場から言い直す María comentó que estaba cansada.
マリアは疲れていると話した。

大事なのは、発言をそのまま引用するのではなく、内容として自分の文に組み直して伝えることです。報告する時点や話し手・聞き手に合わせて、時制や「今日・ここ・私」などの基準を必要に応じて変えます。

伝える動詞を使い分けよう

間接話法で使えるのは decir だけではありません。発言の種類に合わせると、文章が自然になります。

動詞 使う場面 直接話法 → 間接話法
comentar 軽く話す・コメントする Ana comentó: «Estoy cansada».
Ana comentó que estaba cansada.
anunciar 予定やニュースを発表する La empresa anunció: «Abriremos una tienda».
La empresa anunció que abriría una tienda.
declarar 公式に述べる・声明を出す La portavoz declaró: «No habrá cambios».
La portavoz declaró que no habría cambios.
contestar 質問に答える Le pregunté: «¿Vienes?» Ella contestó: «Sí».
Ella contestó que sí venía.
preguntar 質問する Preguntó: «¿Dónde vives?»
Preguntó dónde vivía.

decir は幅広く使える基本動詞です。一方で、anunciar や declarar はニュース・公式発表、contestar は質問への返答にぴったりです。

1.伝える動詞が現在なら、時制は基本そのまま

dice(言う)のように、伝える動詞が現在形なら、時制を無理に一段過去へずらしません。

  • Ana comenta: «Tengo hambre».
    アナは「お腹がすいた」と話している。
  • Ana comenta que tiene hambre.
    アナはお腹がすいたと話している。
  • José dice: «Mañana iré al Prado».
    ホセは「明日プラド美術館へ行く」と言う。
  • José dice que mañana irá al Prado.
    ホセは明日プラド美術館へ行くと言っている。

まずは dice que + 同じ時制 と覚えると分かりやすいです。

2.過去から伝えるときに使う時制のずれ

dijo(言った)、me contó(私に話した)のように、過去に言われた内容を後から伝えるときは、発言の時制を過去から見た形にずらすことがよくあります。これが「時制の一致」と呼ばれる基本パターンです。

直接話法 間接話法(dijo que…) 例
現在形
tengo
線過去
tenía
«Tengo sueño» → Dijo que tenía sueño.
線過去
tenía
線過去
tenía
«Tenía sueño» → Dijo que tenía sueño.
点過去/現在完了
fui / he ido
過去完了
había ido
«He ido al médico» → Dijo que había ido al médico.
未来形
iré
条件法
iría
«Iré mañana» → Dijo que iría al día siguiente.
条件法
iría
条件法
iría
«Iría contigo» → Dijo que iría conmigo.

注意:これは「過去に言ったことを、さらに後から伝える」典型的な形です。発言内容が今も有効だったり、時間をはっきり指定したりする場合には、元の時制を残す言い方もあります。まずB1では、上の表を安全な基本形として使いましょう。

一番よく出る変化:現在形 → 線過去

  • María dijo: «Vivo cerca de Atocha».
    マリアは「アトーチャの近くに住んでいる」と言った。
  • María dijo que vivía cerca de Atocha.
    マリアはアトーチャの近くに住んでいたと言った。

3.人称も「誰の立場か」に合わせて変える

間接話法では、yo や tú をそのまま残せないことがあります。誰が言ったのか、誰に伝えるのかを見て直します。

  • Lucía dijo: «Yo no tengo tiempo».
    ルシアは「私は時間がない」と言った。
  • Lucía dijo que ella no tenía tiempo.
    ルシアは自分には時間がないと言った。
  • José me dijo: «Te llamaré esta noche».
    ホセは私に「今夜電話する」と言った。
  • José me dijo que me llamaría esa noche.
    ホセは私にその晩電話すると言った。

yo → él / ella、te → me のように、報告する文の話し手を基準に置き換えるのがコツです。

4.今日・明日・ここも言い換える

hoy や mañana は、話した本人の「今日・明日」です。あとから伝えるときは、必要に応じて次のように変えます。

直接話法 間接話法でよく使う形
hoy(今日) ese día(その日)
ayer(昨日) el día anterior(その前日)
mañana(明日) al día siguiente(翌日)
aquí(ここ) allí(そこ/あそこ)
este(この) ese / aquel(その/あの)
  • Me dijo: «Mañana trabajo desde casa».
  • Me dijo que al día siguiente trabajaba desde casa.
    彼/彼女は、翌日は在宅勤務だと私に言った。
  • Ella dijo: «Aquí no hay cobertura».
  • Ella dijo que allí no había cobertura.
    彼女は、そこには電波がないと言った。

ただし、今話している日も同じ「明日」なら mañana を残しても構いません。機械的に置き換えるより、聞き手がいつ・どこを指すか分かるかで選びます。

5.質問は si または疑問詞でつなぐ

はい/いいえで答える質問は si(〜かどうか)を使います。疑問詞がある質問は、dónde、cuándo などを残します。間接話法では「?」は使いません。

  • Marta me preguntó: «¿Has visto mi móvil?»
  • Marta me preguntó si había visto su móvil.
    マルタは私が自分の携帯を見たか尋ねた。
  • José preguntó: «¿Dónde vives?»
  • José preguntó dónde vivía.
    ホセは私がどこに住んでいるか尋ねた。

6.命令・お願いは pedir que + 接続法

命令文をそのまま que + 直説法 にするのは不自然です。「〜するよう頼む/言う」という意味の pedir、decir、recomendar などを使い、後ろを接続法にします。

  • El profesor dijo: «No abráis la ventana».
    先生は「窓を開けないで」と言った。
  • El profesor pidió que no abriéramos la ventana.
    先生は私たちに窓を開けないよう頼んだ。
  • Mi madre me dijo: «Llama a tu abuela».
  • Mi madre me dijo que llamara a mi abuela.
    母は私に祖母へ電話するよう言った。

よくある間違い

「間接法」ではなく「間接話法」

このテーマは動詞の「法」(直説法・接続法)そのものではありません。発言を直接引用するか、内容として伝えるかという「話法」です。

dijo que + 現在形 をいつも使わない

María dijo que está cansada.
過去に言った発言を通常どおり報告するなら、María dijo que estaba cansada. が基本です。ただし「今も疲れている」という現在の事実を強調したい場面では、現在形もありえます。

質問に que を使わない

Preguntó que si venía.
Preguntó si venía. とします。

練習問題:直接話法を間接話法にしよう

  1. Hachiware dijo: «Estoy comiendo flan con Chiikawa».
  2. El señor Sánchez dijo: «Mañana iré a la cumbre de la UE».
  3. Mercedes preguntó: «¿Has visto mis gafas de sol?»
  4. El profesor dijo: «No olvidéis los deberes».
  5. El presentador de noticias dijo: «Ayer se produjo un fuerte terremoto en Filipinas».
  6. Ella se quejó: «Aquí no hay discotecas».

答え

  1. Hachiware dijo que estaba comiendo flan con Chiikawa.
    ハチワレは「ちいかわとプリンを食べている」と言った。
    現在進行形の estoy comiendo は、過去から伝えると estaba comiendo になります。
  2. El señor Sánchez dijo que al día siguiente iría a la cumbre de la UE.
    サンチェス氏は「明日、EU首脳会議に行く」と言った。
    mañana は al día siguiente、未来形の iré は条件法の iría に変わります。
  3. Mercedes preguntó si había visto sus gafas de sol.
    メルセデスは「私のサングラス見た?」と聞いた。
    はい/いいえで答える質問は si でつなぎます。
  4. El profesor pidió que no olvidáramos los deberes.
    先生は「宿題を忘れないように」と言った。
    命令・お願いは pedir que + 接続法 にします。
  5. El presentador de noticias dijo que el día anterior se había producido un fuerte terremoto en Filipinas.
    ニュースキャスターは「昨日フィリピンで大地震が起こった」と言った。
    ayer は el día anterior、点過去の se produjo は過去完了の se había producido になります。
  6. Ella se quejó de que allí no había discotecas.
    彼女は「ここにはクラブがない」と文句を言った。
    quejarse は quejarse de que … の形で使います。aquí は allí に変わります。

まとめ

  • 直接話法は「言った言葉」をそのまま引用する形。
  • 間接話法は que、si などで、内容を伝える形。
  • dijo que… のように過去から報告すると、現在形は線過去、未来形は条件法へずれるのが基本。
  • 人称・hoy/mañana・aquí も、伝える場面を基準に直す。
  • 質問は si または疑問詞、お願いは pedir que + 接続法 を使う。

まずは dijo que estaba…、dijo que iría…、preguntó si… の3つを、まとまりで覚えてみましょう。

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