【スペイン語】動物を使った慣用句20選|意味・使い方・例文つき

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スペイン語には、動物を使って人の性格・状態・行動を表す慣用句(expresiones con animales)がたくさんあります。

直訳だけでは意味がつかみにくい一方で、会話やドラマでもよく聞く表現ばかりです。この記事では、estar como una cabra、ser un lince、pagar el pato など、覚えておきたい20表現を例文・日本語訳つきで紹介します。

動物を使ったスペイン語慣用句とは?

慣用句は、単語を一語ずつ直訳しても本来の意味にならない決まり文句です。動物を使った表現は、性格・能力・体調・疑い・失敗などを印象的に伝えます。意味だけでなく、失礼になり得る表現かどうかも一緒に覚えるのがポイントです。

注意:人の知能・体形・性格をからかうように聞こえる表現もあります。意味を知ることは大切ですが、実際に人へ使うときは十分に気をつけましょう。

1. Estar como una cabra|頭がおかしい・かなり変わっている

Estar como una cabra は、直訳すると「ヤギのようにいる」ですが、「頭がおかしい」「とても変わっている」というくだけた表現です。親しい間柄でも強く響くことがあるため注意しましょう。

¿Quieres bañarte en el mar en enero? ¡Estás como una cabra!
1月に海で泳ぎたいの? 頭がおかしいよ!

2. Ser un gallina|臆病者である

Ser un gallina は、直訳すると「一羽の雌鶏である」。意味は「臆病者だ」です。gallina は女性名詞ですが、この慣用表現では男性にも女性にも使えます。

No quiere subir a la montaña rusa porque es un gallina.
彼は臆病なのでジェットコースターに乗りたがりません。

3. Ser un burro|頭が悪い・物覚えが悪い

Ser un burro は、直訳すると「ロバである」。「頭が悪い」「勉強が苦手だ」という失礼な言い方です。自分について冗談で言うことはありますが、相手には使わないほうが安全です。

Soy un burro para los números; siempre me equivoco al calcular.
私は数字が本当に苦手で、いつも計算を間違えます。

4. Ser un lince|とても頭が切れる

Ser un lince は、直訳すると「オオヤマネコである」。鋭い視力を持つオオヤマネコになぞらえた表現で、「とても頭が切れる」「観察力が鋭い」というほめ言葉です。

Lucía es un lince: detectó el error en segundos.
ルシアはとても頭が切れます。数秒で間違いに気づきました。

5. Ser un zorro|ずる賢い・抜け目がない

Ser un zorro は、直訳すると「キツネである」。「キツネのようにずる賢い」「抜け目がない」という意味で、文脈によって批判にも感心にもなります。

女性については zorra と言えますが、スペインでは「ずる賢い女性」の意味だけでなく、英語の bitch に近い女性蔑称として使われることがあります。学習用として意味は知っておきつつ、実際に人へ使うのは避けましょう。

No confíes demasiado en él; es un zorro y siempre consigue lo que quiere.
彼をあまり信用しないで。彼は抜け目がなく、いつも欲しいものを手に入れます。

6. Ser la oveja negra|集団の厄介者・はみ出し者

Ser la oveja negra は、直訳すると「黒い羊である」。「家族・グループの中で周囲と違う人」「問題を起こす人」という意味です。必ずしも悪い意味ではなく、「型にはまらない人」の意味で使われることもあります。

En su familia, ella siempre fue la oveja negra porque eligió una vida diferente.
彼女は違う生き方を選んだので、家族の中ではいつもはみ出し者でした。

7. Estar como una vaca|とても太っている

Estar como una vaca は、直訳すると「牛のようにいる」。「とても太っている」という失礼なくだけた表現です。人の体形を話題にする言い方なので、実際の会話では避けるのが無難です。

No digas que alguien está como una vaca; puede resultar muy ofensivo.
「あの人はとても太っている」などと言わないで。とても失礼に聞こえることがあります。

8. Tener memoria de pez|物忘れが激しい

Tener memoria de pez は、直訳すると「魚の記憶力を持つ」。つまり「すぐ忘れる」「物忘れが激しい」という軽い冗談の表現です。

Tengo memoria de pez: olvidé otra vez dónde dejé las llaves.
私は物忘れがひどくて、また鍵をどこに置いたか忘れました。

9. Estar hecho un toro|とても丈夫で力強い

Estar hecho un toro は、直訳すると「雄牛のようになっている」。「雄牛のように元気で強い」「とても丈夫だ」という意味で、体調が回復した人にも使えます。

Después de descansar unos días, ya está hecho un toro.
数日休んだあと、彼はもうすっかり元気です。

10. Dormir como un lirón|ぐっすり眠る

Dormir como un lirón は、直訳すると「ヤマネのように眠る」。つまり「ぐっすり眠る」です。

Después de caminar todo el día, dormí como un lirón.
一日中歩いたあと、私はぐっすり眠りました。

11. Llorar lágrimas de cocodrilo|嘘泣きをする

Llorar lágrimas de cocodrilo は、直訳すると「ワニの涙を流す」。つまり本心では悲しくないのに泣く「嘘泣き」を表します。

No le creas: está llorando lágrimas de cocodrilo para que la perdonen.
彼女を信じないで。許してもらうために嘘泣きしているだけです。

12. Buscarle tres pies al gato|余計な難癖をつける

Buscarle tres pies al gato は、直訳すると「猫に3本の足を探す」。必要以上に問題を複雑にしたり、ない問題を探したりすること、つまり「余計な難癖をつける」に近い表現です。

No le busques tres pies al gato: el problema tiene una solución sencilla.
余計に難しく考えないで。その問題には簡単な解決策があります。

13. Dar gato por liebre|偽物や粗悪品をつかませる

Dar gato por liebre は、直訳すると「野ウサギの代わりに猫を渡す」。偽物・質の悪い品を本物として売りつけることです。

En esa tienda nos dieron gato por liebre: el móvil usado no funcionaba.
あの店では偽物をつかまされました。中古の携帯電話が動きませんでした。

14. Matar dos pájaros de un tiro|一石二鳥

Matar dos pájaros de un tiro は、直訳すると「一発で二羽の鳥を殺す」。日本語の「一石二鳥」と同じ意味です。現在は動物への配慮から、matar dos pájaros con un tiro を避けて別表現を選ぶ人もいますが、慣用句として広く使われます。

Si vas al supermercado, puedes comprar pan y recoger mi paquete: matarás dos pájaros de un tiro.
スーパーへ行くなら、パンを買って私の荷物も受け取れるよ。一石二鳥です。

15. Tener la mosca detrás de la oreja|何か怪しいと疑っている

Tener la mosca detrás de la oreja は、直訳すると「耳の後ろにハエがいる」。そこから「何かがおかしい」「疑わしいと感じる」という意味になります。

Desde que cambió su versión, tengo la mosca detrás de la oreja.
彼が話を変えてから、私は何か怪しいと思っています。

16. Ser más lento que una tortuga|亀のようにのろい

Ser más lento que una tortuga は、直訳すると「亀より遅い」。つまりとても動作が遅いという比喩です。人に向けると失礼に聞こえることがあります。

Mi ordenador es más lento que una tortuga cuando abro muchos programas.
たくさんのプログラムを開くと、私のパソコンは亀より遅いです。

17. Estar en la edad del pavo|思春期特有の言動をする

Estar en la edad del pavo は、直訳すると「七面鳥の年齢にいる」。思春期の子どもに見られる、照れ・ふざけ・気分の揺れなどを指す表現です。

Mi hijo está en la edad del pavo y se ríe de todo.
息子は思春期で、何にでも笑っています。

18. Hacer el ganso|ふざける・おどける

Hacer el ganso は、直訳すると「ガチョウのようにふるまう」。そこから「ふざける」「ばかなまねをする」という意味になります。

Dejad de hacer el ganso y terminad los deberes.
ふざけるのはやめて、宿題を終わらせなさい。

19. Pagar el pato|他人の失敗の責任を負わされる

Pagar el pato は、直訳すると「アヒルの代金を払う」。自分が悪くないのに責任や損失を負わされることです。

El jefe cometió el error, pero los empleados pagaron el pato.
上司がミスをしたのに、責任を負わされたのは社員たちでした。

20. No ver tres en un burro|ひどく目が悪い・ほとんど見えない

No ver tres en un burro は、直訳すると「ロバに三つすら見えない」。意味は「ひどく目が悪い」「暗くてほとんど見えない」というくだけた表現です。

Sin gafas no veo tres en un burro.
眼鏡なしでは、私はほとんど何も見えません。

覚え方のポイント

  • ser+動物 は性格・能力を表すことが多い:ser un lince / ser un zorro
  • estar+動物 は一時的な状態を表すことが多い:estar como una cabra / estar hecho un toro
  • 動物が出てきても直訳しないで、文全体の意味で覚える
  • burro / vaca / tortuga などを使った表現には失礼なものもあるので注意する

よくある質問

動物の慣用句は会話で使えますか?

dormir como un lirón や pagar el pato は会話でも使えます。一方、ser un burro、estar como una vaca、zorra は相手を傷つけるおそれがあるため、使い方に注意しましょう。

まとめ

動物の慣用句は、スペイン語らしいユーモアや文化を感じられる表現です。まずは会話で使いやすい dormir como un lirón、matar dos pájaros de un tiro、tener la mosca detrás de la oreja、pagar el pato から覚えてみましょう。

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